グラフィックボード品薄、高騰でも、最新CPUの内蔵GPUで解決する理由!
グラフィックボードが、品薄、高騰!
半導体の世界的な不足で、自動車、パソコン、ゲームなど、あらゆる業界に支障をきたしている現状です。PS5がこれほどまで買えない事態を誰が想像できたことでしょう。深刻なまでに、半導体の生産が追い付かず、今や需要と供給のバランスが崩壊しつつあります。
この原因は、新型コロナウィルスの影響で、経済が停滞しているとか、リモートワーク推奨でパソコンの需要が高まっているとか、あるいは、マイニングブームで大量に使用するグラフィックボード需要に半導体生産が間に合わないという事態が考えられています。
半導体不足は、時代の流れ‼
しかし、たとえ新型コロナウィルスの流行がなかったとしても、半導体不足が起こり得たでしょう。
時代は電子化です。
スマートフォンやタブレット、自動運転や5G、AIなど、あらゆるものが電子制御され、その上で必要不可欠な半導体需要が高まることは、予想できたのです。パソコンもHDDからSSDに移行しつつあり、またPS5などのゲーム機においても、かつての光学ドライブからSSDになってきていることで、ますます半導体の需要は高まるばかりです。
まさに、1980年代を思わせる半導体ブームが起ころうとしているわけでありますが、何より顕著に半導体不足が表れているところと言えば、パソコン関連になるでしょう。
とくに、グラフィックボードの品薄、高騰は著しく、なかなか通常に戻らないところにあります。そのせいで、PS5の生産などにも遅れの原因にもなっているのでしょうが、グラフィックボードがなければ、支障をきたすわけでもないのです。
ゲームにグラフィックボードは、必要⁉
少し前までなら、パソコンでは、CPUとグラフィックボードがなければ、ゲームなんてとてもじゃないけど無理な性能であり、それが常識でもありました。確かに、高解像度、ハイフレームレートの最新ゲームでは、その仕様は欠かせませんが、ゲームをするにもそこまではハイスペックな仕様は必要あるかという疑問もあるのです。
昔のように、処理が追い付かず、カクカク動いて、ゲームどころではないような状況ならば、最新のCPU、グラフィックボードも必要になってきますが、多少安定して動くのであれば、高価なグラフィックボードは必要ではなくなってきているのです。
その理由は、グラフィックボードだけが進化しているわけではないという点にあります。
今、CPUにはグラフィック性能も司る内蔵GPUが存在しています。中には、グラフィックボードを後付けするためのGPU内蔵しないCPUもありますが、最新のCPUなら内蔵GPUがある型が一般的です。そのため、必ずしもグラフィックボードが必要であるわけではなく、ゲームをしない方や簡単なゲーム程度なら、その内蔵GPUでこなせてしまうのです。
しかし、ここで言いたいのは、そういうことではなく、たとえ最新ゲームでも、内蔵GPUでもある程度、こなせてしまうくらい性能が上がってきている現状もあるのです。
性能の進化は、グラフィックボードだけではない‼
それを可能にしてしまうのは、その他のPCパーツスペックの底上げがあるからだと感じます。
たとえ、内蔵GPUがグラフィックボードに及ばなくとも、ドライブがHDDからSSDに変わり、さらに読み書き込みが高速なM.2SSDに変わってきていることやメモリーの速度が上がってきていることでGPUの性能を最大限に発揮させれます。
またCPUも、性能の差はあまりなくても、昔のコア数の少ないCPUから、コア数の多いものへと変化したことで、ゲームでは負荷を分散させられ、よりゲーム向けのCPUにもなっていることから、それほど高性能グラフィックボードがなくても、そこそこのゲームは可能になってきているのです。
たとえ、昔はグラフィックボード必須のゲームであっても、今では内蔵GPUでもまかなえてきている理由と考えられるのです。
最新のCPU、ドライブ、メモリーへの移行が、おすすめ!
つまり、買えないグラフィックボードは後回しでも、最新のCPUに買い替えたり、ドライブをM.2SSDに換装したり、メモリーをより高速なものに変えるとかで、十分にグラフィックボード性能を補えるようにもなってきているのです。
その方が高価なグラフィックボードを購入するより経済的でもありますし、なにより今は、グラフィックボードの進化が急速で、移り変わりの早い時期でもあります。グラフィックボードの買い替えは、後回しにしても、その他のPCパーツを買い替えていった方が将来性もあるのです。
グラフィックボードを購入を検討されている方は、本当に購入の必要性があるのか、考え直してみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。