32インチ4Kテレビは売っていない!いつ発売される⁉

4Kテレビは大きすぎる⁉

大型テレビ4K

今ではテレビと言えば4Kテレビ、BS4K放送が視聴可能なBS4Kチュナー内蔵4Kテレビが当たり前になりつつあります。今後、テレビを購入する場合には、4Kが当然となっていくことに間違いないでしょう。

しかし、4Kテレビを購入する上で、気がかりなことがあります。
それは、大きさです。
4Kテレビは、それまでのハイビジョンテレビやフルハイビジョンテレビからすると、一回り大きなサイズとなっています。これは、4Kテレビのならではの高解像度を活かすために、これまでのハイビジョンテレビでは粗さが出てしまうような50インチ以上のテレビでも、高精細な映像を視聴可能になったメリットでもあります。
逆に、それがアピールポイントでもあって、それまでのハイビジョンテレビのサイズ感では、画素密度はあがっても、それほど変わり映えしないからでもあるとも言えます。

薄型、軽量化している大型4Kテレビ!

とはいえ、大型薄型テレビは、ハイビジョンテレビから4Kテレビになったからといって解像度が上がったばかりではなく、プラズマテレビから液晶テレビに統一されたところで、より薄く、軽量化されたのも確かです。
しかも、液晶テレビよりも薄い有機ELテレビのシェアも広がっているため、いくら4Kテレビが大型化したとは言えども、それまでの比較的分厚いハイビジョンテレビと同じ尺度で、インチ数を考慮するのも少し違うわけです。
というわけで、4Kテレビの大型化は受け入れ、50インチ相当の4Kテレビを購入することは、ぜんぜん不自然なことではないのです。しかも、最近では8Kテレビの発売に合わせてかはわかりませんが、従来の4Kテレビのサイズよりも、さらに大きな60インチ、65インチ級にシフトアップしているのが主流です。
8Kテレビともなれば、テレビのサイズはどれだけになってしまうかは疑問ですが、薄い有機ELテレビが主役になっていけば、設置などの面では、大した問題にはなくなっていくことでしょう。8Kテレビの発売、普及が目前と迫っている中で、今の4Kテレビが大きすぎるという問題は、次第に解消されていくと考えるところです。

32インチ4Kテレビは、なぜない⁉

小型テレビ32インチ
それでも小型の4Kテレビもあって良いのではないかという思いが浮かびます。現状、4Kテレビでは、最小のサイズが40インチとなっていて、それ以下の、ハイビジョンテレビとして定番であった32インチの4Kテレビは発売されていません。
パソコンモニターであれば、27,8インチの4Kディスプレイは発売され、主流になっていくような兆しはありますが、あくまで4Kテレビに限って言えば、32インチ4Kテレビは販売されていないのです。
実際、スペース的にも一番手ごろともいえる32インチ4Kテレビが発売されていないのかは疑問ですが、今でもハイビジョンテレビとも十分と考えている方も多く、地上デジタル放送もハイビジョン放送であるため、4Kテレビでなくてもテレビ視聴に問題なく、今一つ、4K移行に盛り上がりに欠ける面もあるのです。
その証拠に、32インチハイビジョンテレビが今でも人気で、売り上げが今なお好調です。
その32インチハイビジョンテレビと仮に32インチ4Kテレビがあったとして、どちらを購入するでしょうか。多分、現状では圧倒的に安い32インチハイビジョンテレビを購入したくなるはずです。
よって、32インチハイビジョンテレビと競合しないためにも、4Kテレビ促進のためにも、32インチ4Kテレビは発売されていないのではないかと推測できるのです。

小型4Kディスプレー開発は、まだ確立していない⁉

しかし、技術的にも可能になのに32インチ4Kテレビが発売されないのは残念なことではあります。このまま4Kテレビが低価格化していき、ハイビジョンテレビも4Kテレビも、コスト面でも差がなくなっていくのであれば、32インチハイビジョンテレビが4Kテレビになる可能性はあるでしょう。
要は、4Kという流行やブランドに、まだ付加価値があるため、小型の32インチ層にまで、波及してきていないのかもしれません。それと、小型のパソコン用4Kディスプレイが今でも高価のように、画素密度が高いということは、大型の4Kテレビのディスプレー製造よりも技術的にも高いからなのかもしれません。
どちらにしろ、製造においても、技術面においても、小型4Kテレビは確立していないのが現状でしょう。
とはいえ、将来的には需要が高まるサイズであるでしょう。パソコンディスプレイであったり、セカンドテレビであったりと、用途は尽きないからです。まして、日本のように、小型を好む国民性であっては、なおさらのことです。

国産有機ELが、世界を一変させる‼

実は、32インチほどの4Kディスプレイは、開発されています。現在、有機ELディスプレーの製造のほとんどが、韓国のLGによるものなのです。日本は有機EL開発の先進国でもあったのですが、量産化という面で、すっかり後退してしまったのでした。
それは、量産化の難しさと、コスト面の問題が立ちはだかったからでもあり、有機ELが今でも高いのがそれを証明しています。しかも、その割に、液晶よりも寿命が短いとなると、採算性が合いません。
唯一、量産化に成功し、技術を確立した韓国に有機EL製造は任せ、日本は、有機EL開発には諦めてしまったのかと思ったのですが、実は、そうではありませんでした。

有機EL製造は、2種類あった!

プリンター
有機EL製造には、2種類があり、蒸着方式と印刷方式があります。蒸着方式の方は、技術的は簡単で、早期に実現可能だったわけですが、コストが掛かりすぎるデメリットがありました。一方、印刷方式は、原料を無駄なく、低コストで実現可能ではあるのですが、技術的にハードルが高かったのです。
ということで、お気づきかもしれませんが、前者の方を、韓国で取り組んだために、早期に市場に出回ってきているということでもあります。後者の方に、日本はこだわったため、開発や製造が遅れている現状があったのです。

液晶のようなカラーフィルターが不要の有機EL

しかし、この度、日本メーカーのJOLEDが、印刷方式の有機EL製造に量産化に成功したのです。しかも、この有機ELの凄いところは、カラーフィルター方式と有機EL発光原料はそのまま使われるRGB方式があり、これも前者をLGが、後者をJOLEDが採用していることです。
カラーフィルター方式は、液晶テレビのように、バックライトを用いて、色を再現するわけですが、バックライトがLEDから白色有機ELに変わっただけでのことで、カラーフィルターを通しているだけあり、光を遮断してしまうため、効率が悪く、明るさやコントラストが半減してしまうデメリットがあります。その反面、有機ELがそれぞれの色を発光するRGB方式の発色の良さは、まるで別物です。まったく違うディスプレーとなるはずです。

JOLEDの印刷RGB方式、有機ELディスプレーが凄い!!!

ということで、このJOLEDの有機ELの量産化が成功し、小型のディスプレイ関連に用いられるようになるという事なのです。そうなれば、32インチ4Kテレビも、もうすぐなのかもしれません。
当面はパソコンディスプレイなどに用いられるかもしれませんが、フレキシブルで、これまで以上に薄い有機ELディスプレーが主流になれば、さらに大型のディスプレーでも、壁掛けや、壁に貼り付けるだけで、使えるようになるかもしれません。
というわけで、32インチ4Kテレビのように小型にこだわらない理由が省スペースであれば、それすら本末転倒になりえるほど、ディスプレーは進化しているのです。
お読みいただきありがとうございました。
samuraijin
4K8Kテレビ

2 Comments

  • リンク

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは、僕も同じことに悩んだのですが、解決法を見出しました。
    テレビを「自作」すれば良いじゃないか。です。
    自作と言っても、液晶パネルをハンダ付しろってことでは勿論ありません。
    以下のものを買い揃えて下さい。
    ・手頃な大きさの4Kディスプレイ(HDCP対応でHDMI2.0対応の物を選んで下さい)
    ・4K衛星放送対応チューナー(4K衛星放送だけの物では無く、地上波や通常の衛星放送も受信できる機種を選んで下さい)
    または
    ・4K衛星放送対応チューナー搭載のHDDレコーダー
    でも構いません
    以下は必須ではありませんがあると快適になります。
    ・HDMIセレクター(4K60p対応の物がお勧め)
    ・コンポーネント映像→HDMI変換アダプタ
    ・S映像/コンポジット映像→HDMI変換アダプタ
    レトロゲーム機を持っている方や、VHSビデオデッキなどをまだお持ちの方は購入推奨です。
    光デジタル端子搭載のオーディオアンプ/サウンドバーをお持ちなら
    ・HDMI→HDMI/光デジタル分離アダプタ
    以上の物を購入されると、4Kディスプレイが4Kテレビとして使用可能になります。
    パーツが揃ってきたので、うちでも今度これで組み上げます。
    本邦初28インチ4K衛星放送対応テレビが完成予定です♪
    寝室に置いてた個室テレビなので、大きいのが入らないのですが、これからは4Kの時代ですし、設置を考えています。

  • サムライフルーツ

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    コメントありがとうございます。
    4Kテレビは40インチ以上しかないため、小型の4Kテレビが欲しいなら、4Kディスプレイで自作が、良いアイディアだと思います。4KにはHDCP2.2対応が重要なようですね。

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