日本で電気自動車は普及する⁉

日本と世界のEVシフト化への温度差

世界では、EVシフト化が加速していますが、日本では、まだ煮え切らない状況が続いているようです。その最たるところは、トヨタの電気自動車の発売が遅い事やそもそもEVシフト化に前向きではない現状があるからでしょう。

現実的に考えれば、トヨタの言い分も最もな事で、電気自動車が日常的に使えるレベルになるには、発電量やインフラがこれまで以上に整っていないと、大量に電気を使う電気自動車を誰もが乗れる水準にはならないのは、当然な事です。実用的でもなく、乗れない電気自動車を売るわけにもいかず、話題性だけでものが売れるならビジネスで苦労はないです。

既に、その役目は、テスラや中国の電気自動車メーカーが話題性をかっさらってしまっただけに、今頃、大手自動車メーカーが電気自動車を発表しても、驚きもなく、気後れ感だけがあるだけです。ただ、世界の常識として根付いてしまった温暖化対策によるエコでクリーンな社会への実現に向けて、先走てしまった現実だけがあるのです。

2000年代あたりから電気自動車への開発や取り組みはありましたが、蓄電技術がないことから、そうしたくともできない現実がありました。その頃から、電気自動車へのあこがれはありましたが、単に夢物語のようにとらえていた時期でもありました。

電気自動車とエコカーの違い

それが、いつの間にかリチウムイオン電池の開発が進み、ハイブリッドカーだけではなく、純粋な電気自動車が発売されるようになり、進歩はしているでしょう。しかし、本当に進展したのでしょうか。

2000年代に憧れた電気自動車というのは、今でいうエコカーという認識でも位置づけでもありませんでした。その頃、イメージとして描いた電気自動車というのは、その頃のガソリン自動車全盛期の加速も速度をも凌駕する圧倒的なパフォーマンスを誇る電気自動車という意味合いでした。

いわゆる未来のスポーツカーのような電気自動車ではないと、当時バリバリのガソリン自動車に張り合えるものではなく、売れないだろうと考えられるからでした。内燃機関のガソリン自動車の技術は、もう完成され、絶対的な信頼が地位を獲得していたわけです。そのような電気自動車ならば、当然、電気も使い、バッテリー容量も大きくなければならないものですから、当時、あえて電気自動車に参入するメーカーはないのは当たり前の事だったのです。

ところが、2010年代に入り、空前のエコブームとなりました。少ない燃費やエネルギーで走る車やクリーンエネルギーを使った車が取り上げられるようになり、それまでのスピード重視、加速のある燃費の悪い車は、疎遠されるようになったのです。

そうとなれば、電気自動車も売りやすく、作りやすいもので、加速も緩やかで、スピードもゆっくり目であれば、それほどのバッテリー容量も高出力のモーターも必要ないわけです。軽自動車のような電気自動車なら作れるわけです。エコカーと言われるくらい電気自動車も売りやすい環境に変化した事で、今の電気自動車産業が加速したのです。

つまり、2000年あたりに描いた電気自動車と、今現在発売している電気自動車とでは、まったくの別物で、時代背景も仕様も異なるものとなっています。2000年代はエネルギー問題や地球温暖化は深刻ではなく、それより石油枯渇問題で電気自動車が考えられていた時代です。化石燃料も使い放題で、二酸化炭素排出規制もなかった時代に考案した電気自動車というのは、いわゆるリニア新幹線のようなものと同じで、電気を大量に使える下での着想だったのです。それを、今のエコカーの電気自動車と同じに考えていては、認識のズレが出てしまうわけです。

エネルギー問題を解決しないと電気自動車は無理!

とはいえ、どちらにしても電気エネルギーを大量に消費しなけらばならないのは同じです。今でこそ、日本では原発問題、節電要請があったりで電動化が進むのは厳しい状況です。ただ、世界は、ようやく地球温暖化問題と並行してエネルギー問題を取り上げるようになりましたが、資源の乏しい日本は、以前から節約や無駄の削減を徹底し、効率化してきた文化があります。それが日本の技術でもあり、弱みであると同時に強みになってきた背景があります。

世界は、いかにエネルギー生産をする方向だけを見ていますが、日本は省エネ化やいかにエネルギーを消費しないか効率的になるかをも同時に見ています。それが電気自動車の普及のカギにになるのではないかと考えます。つまり、今のままでは、世界は、エネルギー生産問題でEVシフト化が鈍化、頓挫、行き詰まりがでてくるのかと思うのです。そんな時、日本がもっと省エネルギーのエコカー、電気自動車を開発できれば、世界のEVシフト化に貢献できるという事になるのではないかと思うのです。

地球温暖化に懐疑的な見方や電気自動車の方がエネルギー生産で効率が悪く、二酸化炭素の排出を逆に増加させているという考えもあります。ただ、ひとつ言えるのは、近年明らかに気候が変わったということです。異常気象や自然災害が多くなったような印象を受けます。理屈抜きに、クリーンエネルギーへ向けて取り組む姿勢は良い事だと思えます。昔は、気候も安定して、青空が広がっていた事を思い出すと、たとえ精神論だとしても、何かしら解決策を模索していなけらば、お落ち着けない状況になったのです。

お読みいただきありがとうございました。

samuraijin
社会

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